「実家の片付けを始めたけれど、まったく終わる気がしない…」
最初は数日で終わると思っていたのに、実際には荷物の多さに圧倒されたり、親との意見の違いで進まなかったりして、気づけば何か月も経っていたというケースは珍しくありません。
また、思い出の品に手が止まったり「捨てて後悔しないだろうか」と迷ったりして、気持ちの面で片付けが進まなくなることもあります。
しかし、実家の片付けが終わらないのは、決してあなただけではありません。
この記事では、実家の片付けが終わらない理由と、無理なく少しずつ進めるコツについて解説します。
どうしても難しいときの選択肢についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
実家の片付けが終わらないのは珍しいことではない
最初は「数日もあれば終わるだろう」と思っていても、実際に始めてみると想像以上に時間がかかり、途中で気持ちが折れそうになることは決して珍しいことではありません。
なぜなら、実家には数十年分の荷物が積み重なっているケースが多いからです。
衣類や家具、書類、食器、趣味の道具、思い出の品など、一つひとつ確認しながら進めるだけでも膨大な時間がかかります。
また、単純に物を捨てる作業では済まないことも、実家の片付けを難しくする理由です。
「親に相談しながら進めなければいけない」「思い出の品を見ると手が止まる」「捨てたあとに後悔したくない」など、気持ちの面で進まなくなることも珍しくありません。
そのため、実家の片付けが終わらないからといって「自分は段取りが悪い」「何をやっているんだろう」と自分を責める必要はないのです。
実家の片付けが終わらない主な理由
実家の片付けが終わらない背景には、いくつか共通する理由があります。
一人暮らしや自分の家の掃除とは決定的に異なる、いくつかの大きな壁が存在します。
荷物が多すぎて何から始めればいいか分からない
実家の片付けで最も多い悩みの一つが、物が多すぎるという問題です。
長年住んでいた家では、押し入れや物置、タンスの中など、想像以上に物が詰まっていることがあります。
「今日はこの部屋を片付けよう」と思っていても、気づけば半日かけてもほとんど進んでいないこともあるでしょう。
また、どこから手をつければよいのか分からず、作業を始める前から気持ちが重くなることもあります。
荷物が多い実家ほど「全部を一気に終わらせよう」と考えると挫折しやすくなります。
終わらないのは、あなたに問題があるのではなく、単純に作業量が多すぎるのです。
親との考え方の違いで片付けが進まない
実家の片付けでは、親との意見の違いが原因で進まなくなることもあります。
たとえば次のようなケースです。
- まだ使うかもしれない
- もったいないから取っておきたい
- 勝手に捨てないでほしい
自分にとっては不用品でも、親にとっては大切な思い出や、いつか使うかもしれない宝物であることがよくあります。
「捨てたい子」と「残したい親」の間で感情がぶつかり合い、作業よりも話し合いに時間を取られてしまうのは、実家の片付けのあるあるです。
実家の片付けが進まないと焦るかもしれませんが、無理に説得しようとすると逆効果になる場合もあります。
まずは「なぜ残したいのか」を聞きながら、少しずつ進める意識が大切です。
【関連記事】実家の片付けで母が片付けられない場合の対処法
仕事や育児で片付けの時間を確保できない
実家の片付けをしたくても、現実的には時間を作れない人も多いです。
仕事が忙しかったり、子育て中だったりすると、実家に通えるのは土日だけというケースも少なくありません。
実家が遠方にある場合は、移動だけで疲れてしまうこともあります。
限られた時間の中で片付けを進めようとしても、思ったほど進まず「また次回か…」の繰り返しになりがちです。
その結果「いつになったら終わるんだろう」と気持ちが重くなることもあります。
しかし、実家の片付けは短期決戦で終わるケースばかりではありません。
数か月、場合によっては一年以上かけて少しずつ進める人もいます。
忙しい中で取り組んでいると、思うように進まないまま帰宅する、というサイクルに陥りがちです。
思い出の品に触れるたび、作業が止まってしまう
アルバムや手紙、子どもの頃の作品など、思い出の品を見つけるたびに手が止まってしまうことも少なくありません。
「懐かしいな」と見始めたら、気づけば数時間経っていたという経験がある方もいるでしょう。
親が高齢だったり、すでに亡くなっていたりする場合、思い出の品には感情が強く結びついています。
「これは捨てていいのだろうか」と迷い、なかなか前に進めなくなることもあります。
思い出の品で作業が止まるのは自然なことです。
それだけ実家や家族との記憶が詰まっているということでもあります。
「捨てて後悔したくない」と迷ってしまう
実家の片付けでは「あとで後悔したらどうしよう」という気持ちが強くなりやすいものです。
たとえば次のような不安があると判断が難しくなります。
- 重要書類だったら困る
- 親が必要と言い出すかもしれない
- 思い出の品だったのではないか
その結果、保留の物ばかり増えてしまい、片付けが進まなくなることもあります。
特に親や親族の持ち物だと、自分の判断で捨てていいのかという責任感や罪悪感がつきまとい、決断に多大なエネルギーを消費してしまいます。
終わらない実家の片付けを少しずつ進めるコツ
終わらないという焦りを少しでも軽くし、現状を動かすための具体的なコツをご紹介します。
大切なのは、スピードよりも「少しでも前に進んでいる」という実感を持つことです。
最初から完璧を目指さない
実家の片付けで大切なのは、最初から完璧を目指さないことです。
「一日で終わらせたい」「今月中に全部片付けたい」と高い目標を立てると、思うように進まなかったときに気持ちが折れやすくなります。
物が多い実家では、数回〜数十回に分けて進めることも珍しくありません。
まずは「今日はここだけ進めばOK」と考える方が続けやすいでしょう。
60点くらいの出来でも「今日はゴミ袋3つ分出したからOK」と、自分を肯定してあげることが継続の鍵です。
部屋全体ではなく小さな範囲から始める
「リビングを片付けよう」と考えると範囲が広すぎて、どこから手をつければよいか分からなくなることがあります。
引き出し一つ、本棚一段、棚の上だけなど、小さな範囲に区切るのがおすすめです。
目に見えて進んだ実感があると、気持ちの負担も軽くなります。
少しでも進めば、それは立派な前進です。
残すもの・捨てるものの基準を決める
判断に迷う時間が長いほど、片付けは終わりにくくなります。
たとえば次のような捨てるものの基準を決めておくと判断しやすくなります。
- 一年以上使っていないもの
- 同じ物が複数あるもの
- 壊れていて使えないもの
もちろん無理に捨てる必要はありません。
毎回ゼロから悩まない状態を作るだけでも、作業は進みやすくなります。
感情ではなくルールに従って動くことで、判断の疲れを軽減できます。
思い出の品は最後に回す
アルバムや手紙など、感情が動きやすい物から始めると、片付けが止まりやすくなります。
そのため、最初は衣類や日用品など、比較的判断しやすい物から進めるのがおすすめです。
思い出の品は最後にまとめて向き合う方が、気持ちにも余裕を持ちやすくなります。
一人で抱え込まず家族と役割分担する
すべてを自分一人で背負うのは、精神的にも肉体的にも限界があります。
兄弟姉妹や親族と現状を共有し「重いものの運び出しだけ手伝ってほしい」「ネットでの売却処分を担当してほしい」など、具体的に役割を頼んでみることも大切です。
実家の片付けが終わらないときは無理せず業者に頼る選択肢もある
実家の片付けがどうしても終わらない場合は、無理をしすぎず、専門業者を頼ることも選択肢の一つです。
荷物が大量にある場合や、遠方に住んでいて何度も通えない場合は、家族だけで進めるのが難しいこともあります。
また「いつまで経っても終わらない」というストレスが積み重なると、家族関係が悪化してしまうケースもあります。
業者に依頼すれば費用はかかりますが、その分、時間や体力の負担を軽減できます。
プロの力を借りることは、決して逃げではありません。
新しい生活へ進むための、前向きな選択だと考えてみてはいかがでしょうか。
【関連記事】遺品整理の費用(一軒家)はどれくらい?相場と安く抑えるコツ
参考:国民生活センター「遺品整理サービスでのトラブルに注意」
まとめ
実家の片付けが終わらないのは、あなたのせいではありません。
実家には長年積み重なった荷物があり、親との考え方の違いや、思い出の品への迷いなど、自分の家の片付けとは違う難しさがあります。
そのため、なかなか進まないのは自然なことです。
大切なのは、最初から完璧を目指さず、小さな範囲から少しずつ進めることです。
残す基準を決めたり、家族と役割分担したりするだけでも、気持ちや体の負担は軽くなるでしょう。
また、どうしても終わらないと感じたときは、自分だけで抱え込む必要はありません。
専門業者に相談することも、前に進むための選択肢の一つです。
焦らず、自分のペースで進めながら、少しずつ実家の片付けを進めていきましょう。